『カシュミールの旅人たち』 G・ハーデンフェルトの水彩画

"Travellers in Kashmir" watercolored by Gertrude Hadenfeldt.
(From "The Charm of Kashmir" by V.C. Scott O'Connor, 1920, Longmans)

ガートルード・ハーデンフェルト (c.1907 -1938) は英国人の女流画家で、インド北部をこよなく愛し、シュリーナガルのハウス・ボートに住み、ラダック、チベット、中国にも滞在した。 特にカシュミールの風物を 詩情あふれる水彩画に描いたが、若くして世を去ったらしい。 したがって彼女の作品集というものはないが、数冊の本の中に彼女の絵が載せられている。『カシュミールの魅惑』 ("The Charm of Kashmir") という、知られざるカシュミールを紹介した 当時の豪華本には 多くの絵や写真が貼り込まれていて、アバニンドラナート・タゴールの、日本画のような絵が 5点あるのも嬉しいが、特にこれらハーデンフェルトの3点の水彩画がすばらしい。(「インド・イスラーム建築史」と直接 関係があるわけではないが、シュリーナガルとの関連で、ここに紹介しておくことにした。)