アンリ・ド・レニエの『二重の愛人』1928年、革装本 。20.5× 15.5× 4.5cm。
濃紺色のモロッコ革によるハーフ・レザー、 平はマーブル紙(渋く美しい色彩の調和)
天金、他の小口はアンカット。背には 金線いりのバンドが5本。
タイトルは金文字箔押し。実に貫録のある 美しい装幀であるが、華
麗な背表紙は、かなり古典的な 18世紀的デザインである。




背表紙の上部を拡大。過度な装飾。茶色の部分は革のモザイク。




              

左:アンリ・ド・レニエの『二重の愛人』のクラシックなデザインの背表紙
右:(参考)革モザイクによる、アール・デコの背表紙デザイン例
("L'Escapde" by Regnier)バルビエの アール・デコの挿絵本には、
こちらのほうが相応しいのは 一目瞭然だが、『二重の愛人』が
18世紀を舞台にした「時代小説」なので、古典的な装幀にしたのであろう。