左は、第2部の最終ページの キュ・ド・ランプ(小挿絵、小天使と裸女)。
右は、第3部 「ローマ人・ガランド」 の扉ページ。


『二重の愛人』 250ー251ページ
ここは第3部の冒頭なので豪華。 まず第3部の 口絵(フロンティスピス)として、
ページ大の挿絵がある。(オランピアとアンジョリーノの閨房を覗く ニコラ)
右側には 部頭の ビニェット、そして第1章の章頭の レトリーヌ D がある。
(ローマの泉の前に佇む ニコラ・ド・ガランド)


右は、『二重の愛人』 第3部、第4章の挿絵。
(若い女が一房のブドウを摘んで食べているのを見て、ニコラはジュリーを思い出す)


右は、『二重の愛人』 第3部、第9章の挿絵。
(オランピアの化粧や身支度に奉仕する ニコラ・ド・ガランド)


左は、『二重の愛人』 第3部、第10章の挿絵。
(勇者の彫像を見て、わが身の みじめさに気付く ニコラ・ド・ガランド)
右は、第11章の章頭の レトリーヌ Q


右は、『二重の愛人』 第3部、第15章の挿絵。
(死の床のニコラに、書類にサインさせようとする オランピアとアンジョリーノ)


右は、『二重の愛人』 第3部の最終ページの キュ・ド・ランプ(人魚)
右下のごく小さな 25 は、第25折りの始まりを示すが、これは編集の都合で(当初のページ割を
間違えたか?)。 4ページ分の折りを挿入したためで、本来の第25折りは4ページあとに始まる。


第1部 は前ページで終わったので、左は余白ページ。
右は、「エピローグ」 の 扉ページ。


『二重の愛人』 の 「エピローグ」 の冒頭も、豪華に飾られる。
左ページの フロンティスピス(口絵)は、フランスワの友人の クレアンジュと
オリオクールの回想。(二人の騎士は一夜を求めた館で、主人の女性(実はジュリー)
のもてなしを受ける。)右ページのビニェット(挿絵)は、ニコラが発掘した壺の前で
踊る小間使い ナネットと 二人の従僕。 右ページの章頭の 飾り文字(レトリーヌ)は、
メシュー の MM 。右下に再び現れる ごく小さな 25 は、実際の 第25折りの始まりを示す。


『二重の愛人』 の 「エピローグ」 中 には挿絵がなく、最後に キュ・ド・ランプ の
挿絵が付けられた。(庭園に据えられたローマの壺と、フランスワの
恋人ファンション)右ージは 本全体の終わりとして、印刷部数などを伝える文が、
逆三角形に組まれている。 その一番下に 小挿絵があるが、
これが 本来の キュ・ド・ランプ の作り方である。