ゾディアック出版所が 1954年に『ラ・ニュイ・デ・タン叢書』の刊行をフランスのブルゴーニュ地方とオーヴェルニュ地方のロマネスクで始めたところ、たいへんに評判となり、よく売れたようです。続いてルワール渓谷のロマネスク、プワトゥ地方のロマネスクと出して高い評価を得るにつれて、フランス国内だけでなく、フランス以外の国々のロマネスク美術の出版も企画することになりました。その最初に選んだのが、スペインです。中世のスペインは南半分がイスラームに支配されましたが、北半分はプレ・ロマンの時代から、フランスに先行するようなキリスト教聖堂建築を発展させていました。それだけスペインには、フランスのロマネスクが整然とした、統一的な印象を与えるのに対して、もっと自由な形のロマネスク建築が多く見られます。
フランス編は手探りのような形で ロマネスクの遺構の多い地方から出していきましたが、スペイン編は初めから計画的に地域を分割して著者を選び、系統的に取材・出版をしていきましたから、全体の構成がごく解りやすくなっています。最初の刊行となる「カタロニア地方のロマネスク」は、対象が豊富なので2分冊となり、『ラ・ニュイ・デ・タン叢書』の第12巻(上巻 1960)と 第13巻(下巻 1961)として出版されました。『ラ・ニュイ・デ・タン叢書』を開始してから6年後のことです。カタロニアのロマネスクは 1968年と1970年に それぞれ第2版が出版され、上巻は少しですが、増ページしています。
竜を退治する 聖ミカエル(「トスカ-ヌ・ロマ-ヌ」より)
こうして スペイン編は13年をかけ、1年半に1冊のペースで9冊を順に出して、1973年に最終巻(第39巻)の「ガリシア地方のロマネスク」で完結しました。・・・とばかり思っていたのですが、どういう事情があったのか、それから23年もたってから「バスク地方のロマネスク」の巻が、ゾディアック出版の最終期に出版されました。それとは知らず、この巻を買いのがしてしまったので、また 最終期には発行部数も少なかったのか、古書店にも出ず、私の蔵書には欠けたままです。
スペインにはプレ・ロマネスク(プレロマン)の聖堂が、小規模ではあっても、少なからず残っていて、ロマネスクの美術・建築の研究、あるいは享受にはうれしいことです。それを、「プレロマン・イスパニック」(スペインのプレ・ロマネスク)として、1973年と1977年に 上下2巻で刊行しました。ただ 編集が進むにつれて、下巻はイスラーム時代のキリスト教美術としての「モサラベ美術」のタイトルになりました。この2冊は、類書が少なく、貴重です。このあと1980年代になって、「ポルトガルのロマネスク」が上下2巻で出版され、イベリア半島は 全部で13冊となりました。
スペインも、次のイタリアも、これでロマネスク聖堂を網羅したというわけではありませんが、統一した基準で 主要な遺構を、高水準の写真と詳しい解説で収録した叢書は、実に立派な仕事だと言えます。もっとも 今では、スペイン編は スペインの出版社(Santa Maria la Real)から、『エンシクロペーディア・デル・ロマーニコ叢書 』(Enciclopedia del Romanico en Espana)として A4判 全33巻で出版されているようですから、ずっと詳しくなっていることでしょう。(ロマネスクは イタリア語とスペイン語では「ロマーニコ」と言います)。スペイン語の読める向きには好都合でしょうが、全巻をそろえるのも大変です。
前回の「フランス編」で、シリーズの前半期には 各巻に英語とドイツ語のレジュメが付いていると書きましたが「スペイン編」には、さらにスペイン語のレジュメも加えられました。しかし、後半期の出版になる プレロマンとバスク地方の巻には付いていません。
『ラ・ニュイ・デ・タン叢書』
タイトル文字だけの ジャケットの背が 本棚に並ぶ(フランス編の内 34冊)
タイトル文字が大きく、また余計な飾りがないので、目的の巻を見出しやすい。
スペインの次は、「イタリア編」の刊行が 1978年に始まりました。最初の「ロンバルディア地方のロマネスク」(第48巻)から、 1993年の「マルケ地方のロマネスク」(第80巻)まで、全14巻です。こちらは1年に1冊のペースでした。スペイン同様、当初から地域を分割して系統的に編集しましたので、(イタリアは細長い国なので分割しやすいということもあって)わかりやすい構成となっています。イタリア編からは、巻末の諸国語によるレジュメが 付かなくなりました。経費削減でしょうか。
さて「フランス編」、「スペイン編」、「イタリア編」というのは 私が便宜上つけた分類名に過ぎず、本自体には そういうことは一切書いてありません。表紙にも「○○地方のロマネスク」という、古い地方名によるタイトルが書いてあるだけなので、書店で1、2冊みつけても、それがどこの国のどの地方なのかということは、すぐには解らないことでしょう。まして 全 88巻もあるとなると、自分の求める巻がどれなのかということも、なかなか わかりません。そこで このサイトでは、全巻を国別に仕分けして、地理的順序のヴィジュアルな目録として公開した というわけです。ロマネスク・ファンの方には 大いに役立つことと思います。

イベリア半島編(13巻)各巻の位置図

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 38.
プレロマン・イスパニック -1
スペイン、プレ・ロマネスクの美術と建築 -1。
1973年 目次:初期キリスト教美術、西ゴート美術、アストリアス地方の美術。
22×17cm、422ページ(カラー7葉、モノクロ 161点)
ジャック・フォンテーヌが執筆。 サモーラの サン・ペドロ・デ・ラ・ナーヴェ
については、「世界建築ギャラリー」の当該ページを参照。
ジャケット左は ナランコのサンタ・マリア聖堂、
右は マドリッドの考古博物館蔵のグアラサルの宝物から宝冠。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 47.
ラール・モザラブ ( プレロマン・イスパニック -2 )
スペイン、プレ・ロマネスクの2(下巻)として、モサラベ美術と建築を扱う 。
1977年 トレド、サン・ミゲル・デ・エスカラーダ、ペニャルバ、レオン、セラノーバ、
サン・ミリャン・デ・コゴーリャ、ポブレト、ローデス、他。
22×17cm、430ページ(カラー7葉、モノクロ 140点)
ジャック・フォンテーヌが執筆。 ジャケット左は エスカラーダの
サン・ミゲル聖堂の回廊、右は レオンのカテドラル蔵の彩色写本より。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 12.
カタローニュ・ロマーヌ -1
スペイン北東部、カタルーニャ地方のロマネスク美術と建築 -1。
第2版 1968年 モンブイ、カルドナ、カセレス、サン・ロレンス・デル・ムント、
コルベラ、フロンタニャ、タウル、リポル、他。
22×17cm、302ページ(カラー18葉、モノクロ 80点)
エドワール・ジュニャンが執筆。総論はルネ・クロゼ。
スペイン語と英語と独語のレジュメ付。
タウルの聖堂壁画のカラー写真を多く載せている。
ジャケット左は カセレスの修道院遺跡遠望、右は タウルのサン・クレメンテ聖堂の壁画。

唯一この巻にのみある、見開き4ページのカラー図版(タウルの聖堂の壁画)。 ポブレトとサンテス・クレウスの修道院は『ラール・システルシアン -2』で
扱っているので、この巻および 次の巻にはない。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 13.
カタローニュ・ロマーヌ -2
スペイン北東部、カタルーニャ地方のロマネスク美術と建築 -2。
第2版 1970年 セウ・デ・ウルヘル、サン・ベネト・デ・バーヘス、ヘローナ、
サン・クガート・デル・バレス、レスタニー、他。
22×17cm、308ページ(カラー19葉、モノクロ 101点)
ラバンド・メイフェールが執筆。 スペイン語と英語と独語のレジュメ付。
壁画のカラー写真を多く掲載している。
ジャケット左は サン・ベネト・デ・バーヘスのクロイスター、右は ビックの教会美術館蔵の板絵。
バーヘスは、あまりの美しさに 長時間 茫然として 立ち尽くしたクロイスターです。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 87. ペイ・バスク・ロマン
バスク地方のロマネスク, 1997年
スペイン編では この巻のみ、私の蔵書に欠けている。
叢書の最終期に 知らない内に出て、気が付いた時には 品切れとなっていた。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 35.
アラゴン・ロマン
スペイン北部、アラゴン地方のロマネスク美術と建築。
1971年 サン・フアン・デ・ラ・ペーニャ、ハカ、カスティーリョ・デ・ロアーレ、
サンタ・クルス・デ・ラ・セロス、ソス・デル・レイ・カトリコ、ウエスカ、ダロカ、他。
22×17cm、464ページ(カラー5葉、モノクロ 164点)
アンヘル・カネラス・ロペスが執筆。 スペイン語と英語と独語のレジュメ付。
ジャケット左は ラレデのサン・ペドロ聖堂、右は ロアレの城郭。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 26.
ナヴァール・ロマーヌ
スペインス北部、ナバーラ地方のロマネスク美術と建築。
1967年 レイレ、ウフェ、サングエサ、パンプローナ、トレス・デル・リオ、
エウナーテ、エステーリャ、サン・ミゲル・イン・エクセルシス、他。
22×17cm、404ページ(カラー 9葉、モノクロ 145点)
ルイス・マリア・デ・ロヘンディオが執筆。 スペイン語と英語と独語のレジュメ付。
ジャケット左は エウナーテの聖堂、右は サン・ミゲル・イン・エクセルシスの聖壇壁の聖母子像。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 23.
カスティーユ・ロマーヌ -1
スペイン北部、カスティーリャ地方のロマネスク美術と建築 -1。
1966年 サンティリャーナ・デル・マール、カスタネダ、セルバトス、
サン・パンタレオン・デ・ロサ、サン・キルセ、フロミスタ、他。
22×17cm、396ページ(カラー8葉、モノクロ 150点)
ルイス・マリア・デ・ロヘンディオと アブンディオ・ロドリゲスが執筆。
スペイン語と英語と独語のレジュメ付。 ジャケット左は
セルバトスの参事会聖堂の南門、右は サン・パンタレオン・デ・ロサの隠修士の聖堂。
フロミスタについては、「世界建築ギャラリー」の当該ページを参照。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 24.
カスティーユ・ロマーヌ -2
スペイン北部、カスティーリャ地方のロマネスク美術と建築 -2。
1966年 サント・ドミンゴ・デ・シロス、ソリア、セゴビア、アビラ、他。
22×17cm、392ページ(カラー6葉、モノクロ 131点)
サント・ドミンゴ・デ・シロスに 90ページを充てている(写真は 43点)。
ルイス・マリア・デ・ロヘンディオと アブンディオ・ロドリゲスが執筆。
スペイン語と英語と独語のレジュメ付。
ジャケット左は ソリアのサン・フアン・デ・ドゥエロのクロイスター、
右は サント・ドミンゴ・デ・シロス修道院のクロイスター。
この 束ね柱 については、「インド建築における遊び」の中に書いたことがあります。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 36.
レオン・ロマン
スペイン北西部、レオン地方のロマネスク美術と建築。
1972年 レオン、サン・ペドロ・デ・ビリャヌエバ、オビエド、
サアグン、サモラ、サラマンカ、他。
22×17cm、428ページ(カラー10葉、モノクロ 162点)
アントニオ・ビニャーヨが執筆。 スペイン語と英語と独語のレジュメ付。
ジャケット左は サン・ペドロ・デ・ラス・ドゥエナスの聖堂、右は レオンのサン・イシドロの聖杯。
グラデフェスの修道院は『ラール・システルシアン -2』で扱っているので、この巻にはない。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 39.
ガリス・ロマーヌ
スペイン北西部、ガリシア地方のロマネスク美術と建築。
1973年 モンドネード、サンチャゴ・デ・コンポステラ、エイレ、
プエルトマリン、セランテス、カンブレ、他。
22×17cm、484ページ(カラー7葉、モノクロ 129点)
サンチャゴ・デ・コンポステラに、本巻の 1/4の 128ページを充てている。
ベルナルド・レガルと ビクトリアーノ・ゴンザレスが執筆。
総論はマヌエル・チャモーソ・ラマス。 スペイン語と英語と独語のレジュメ付。
ジャケット左は オスピタル・デ・インシオの聖堂、右は サンチャゴ・デ・コンポステラの南門。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 66.
ポルチュガル・ロマン -1
ポルトガルのロマネスク美術と建築 -1。
1986年 リスボン、コインブラ、トマール、グランジーニャ、
パーソ・デ・ソウザ、サン・マルティーニョ・デ・モウロス、他。
22×17cm、356ページ(カラー3葉、モノクロ 98点)
主に ゲルバルド・N・グラフが執筆。
ジャケット左は コインブラのマチャド・デ・カスト博物館の聖杯、
右は コインブラのカテドラル。 アルコバーサの修道院は
『ラール・システルシアン -2』で扱っているので、この巻にはない。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 67.
ポルチュガル・ロマン -2
ポルトガルのロマネスク美術と建築 -2。
1987年 ラテス、リオ・マウ、トラバンカ、ギマラインス、ブラガ、
ブラバエンス、サンフィンス・デ・フリエスタス、ピトエンス、他。
22×17cm、334ページ(カラー3葉、モノクロ 198点)
ゲルバルド・N・グラフが執筆。 ジャケット左は
ピトエンスの修道院遺跡、右は サンフィンス・デ・フリエスタスの聖堂。

イタリア編(14巻)各巻の位置図

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 48.
ロンバルディ・ロマーヌ
イタリア北西部、ロンバルディア地方のロマネスク美術と建築。
1978年 ミラノ、リヴォルタ・ダッダ、パヴィア、コモ、チヴァーテ、グラヴェドーナ、
カポ・ディ・ポンテ、ガリャーノ、チェンモ、アルメノ、ブレシア、他。
22×17cm、360ページ(カラー6葉、モノクロ 143点)
サンドロ・キエリチが執筆。 ジャケット左は チヴァーテの
サン・ピエトロ・アル・モンテ聖堂の壁画、右は ミラノのサン・タンブロジオ聖堂。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 51.
ピエモン・リギュリー・ロマン
イタリア北西部、ピエモンテ地方と リグーリア地方のロマネスク美術と建築。
1989年 サクラ・ディ・サン・ミケーレ、ヴェッツォラーノ、カザーレ・モンフェッラート、
オレッジョ、アオスタ、ヴィンティミッレ、ノリ、カポディモンテ、他。
22×17cm、376ページ(カラー5葉、モノクロ 150点)
サンドロ・キエリチが執筆。 ジャケット左は
アオスタのサン・トルソ聖堂壁画、右は サクラ・ディ・サン・ミケーレ遠望。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 76.
ヴェネシー・ロマーヌ
イタリア北部、ヴェネト地方のロマネスク美術と建築。
1991年 ヴェネツィア、トルチェロ、ムラーノ、コンコルディア、パドヴァ、
ヴェローナ、トレント、アキレイア、カステラッピアーノ、他。
22×17cm、360ページ(カラー8葉、モノクロ 129点)
ジャンナ・スウィトナー・ニコリーニが執筆。 ジャケット左は
ムラーノのサンティ・マリア・エ・ドナート聖堂、右は 同聖堂のアプスのモザイク画。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 62.
エミリー・ロマーヌ
イタリア北部、エミリア地方の ポー川流域の ロマネスク美術と建築。
1984年 ピアチェンツァ、ヴィゴロ・マルケーゼ、、フィデンツァ、パルマ、
モデナ、ボローニャ、フェッラーラ、ポンポーサ、他。
22×17cm、428ページ(カラー 4葉、モノクロ 155点)
セルジオ・ストッチが執筆。 ジャケット左は
ヴィゴロ・マルケーゼの聖堂と洗礼堂、右は ポンポーサの修道院聖堂と鐘楼。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 57.
トスカーヌ・ロマーヌ
イタリア中部、トスカーナ地方のロマネスク美術と建築。
イタロ・モレッティと レナート・ストパーニが執筆。
1982年 ピサ、フィレンツェ、サン・タンティモ、サン・ガルガーノ、ソヴァーナ、
ルッカ、ピストイア、アレッツォ、サン・タッピアーノ、他。
22×17cm、376ページ(カラー5葉、モノクロ 149点)
ジャケット左は ピサのカテドラルと鐘楼、右は サン・タンティモ修道院遠望。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 80.
マルシュ・ロマーヌ
イタリア中部、マルケ地方のロマネスク美術と建築。
1993年 サン・レオ、サン・マロート、サン・ヴィットーリオ・アッレ・キウーゼ、
アンコーナ、サンタ・マリア・ア・ピエ・ディ・チエンティ、サン・レオ、他。
22×17cm、322ページ(カラー5葉、モノクロ 112点)
パオロ・ファヴォーレが執筆。 ジャケット左は
サン・クラウディオ・アル・キエンティ聖堂、右はサン・マロートの サン・ジュスト聖堂遠望。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 53.
オンブリー・ロマーヌ
イタリア中部、ウンブリア地方のロマネスク美術と建築。
1980年 ナルニ、ヴィシャーノ、フェレンティーロ、スポレート、ベヴァーニャ、
フォリーニョ、トーディ、アッシジ、他。
22×17cm、332ページ(カラー 4葉、モノクロ 144点)
アドリアーノ・プランディ他3人が執筆。 ジャケット左は スポレートの
サン・ピエトロ聖堂、右は フェレンティーロのサン・ピエトロ・イン・ヴァッレ修道院。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 74.
アブリュッズ・ロマン
イタリア中部、アブルッツィ地方のロマネスク美術と建築。
1990年 カサウリア、コルフィーニオ、アルバ・フチェンス、ロシオロ、モスクーフォ、
ボミナーコ、カステル・カスターニャ、テルモリ、ペトレッラ、他。
22×17cm、316ページ(カラー6葉、モノクロ 136点)
パオロ・ファヴォーレが執筆。 ジャケット左は コルフィーノの
サン・ペリーノ聖堂、右は カステル・カスターニャのサンタ・マリ・ディ・ロンザーノ聖堂の壁画。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 78.
ロム・エ・ラショム・ロマン
イタリア中部、首都 ローマと ラツィオ地方のロマネスク美術と建築。
1992年 ローマ、トゥスカーニア、タルキニア、カステル・サンテリア、
スビアーコ、テッラチーナ、アナーニ、他。
22×17cm、400ページ(カラー8葉、モノクロ 132点)
主に エンリコ・ペルラートが執筆。
ジャケット左は カステル・サンテリアの聖堂の壁画、
右は パロンバーラ・サビーナのサン・ジョヴァンニ・イン・アルジェンテッラ聖堂。
フォッサノーヴァとカザマリの修道院は『ラール・システルシアン -2』で
扱っているので、この巻にはない。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 56.
カンパニー・ロマーヌ
イタリア南西部、カンパーニア地方のロマネスク美術と建築。
1981年 モンテ・カッシーノ、ヴェンタロリ、サン・タンジェロ・イン・フォルミス、
カゼルタ・ヴェッキオ、サレルノ、アマルフィ、ラヴェッロ、他。
22×17cm、348ページ(カラー4葉、モノクロ 156点)
ジャケット左は カゼルタ・ヴェッキア(古カゼルタ)の遠望、
右は サン・タンジェロ・イン・フォルミス聖堂のアプスの壁画。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 68.
プーユ・ロマーヌ
イタリア南東部、プーリア地方のロマネスク美術と建築。
1987年 カノーザ・ディ・プーリア、ブリンディジ、オトラント、バーリ、
ビトント、トラーニ、シポント、トロイア、他。
22×17cm、440ページ(カラー4葉、モノクロ 153点)
ピーナ・ベッリ・デリアが執筆。 ジャケット左は オトラントの
カテドラルの床モザイク画、右は モルフェッタのサン・コンラッド大聖堂。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 70.
カラブル・バジリカート・ロマーヌ
イタリア南部、カラブリア地方と バジリカータ地方のロマネスク美術と建築。
1988年 ヴェノーザ、アングローナ、マテーラ、スティーロ、ゲラーチェ、
サンタ・マリア・ディ・パティーレ、サン・デメトリオ・コローネ、他。
22×17cm、334ページ(カラー3葉、モノクロ 110点)
キアラ・ガルジャ・ロマーノが執筆。 ジャケット左は
サン・デメトリオ・コローネの聖堂のモザイク画、右は スティーロのカットーリカ聖堂。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 65.
シシル・ロマーヌ
イタリア南部、シチリア島のロマネスク美術と建築。
1986年 パレルモ、モンレアーレ、マザーラ、イターラ、
カザルヴェッキオ、チェファルー、他。
22×17cm、328ページ(カラー4葉、モノクロ 142点)
ジョヴァネッラ・カッサータと ガブリエッラ・コスタンティーノが執筆。
ジャケット左は チェファルーのカテドラルのアプス、右は モンレアーレのカテドラル。
モンレアーレについては、「世界建築ギャラリー」の当該ページを参照。

ラ・ニュイ・デ・タン叢書 72.
サルデーニュ・ロマーヌ
イタリア西部、サルデーニャ島のロマネスク美術と建築。
1989年 ウタ、トラタリアス、ドリアノーヴァ、ポルト・トレス、
ビサルチオ、サッカルジア、ボルッタ、オルビア、他。
22×17cm、400ページ(カラー4葉、モノクロ 151点)
ジュヌヴィエーヴ・マラッシーニ・マゼルが執筆。 ジャケット左は
ボルッタのサン・ピエトロ・ディ・ソッレス聖堂、右はサッカルジアの修道院聖堂。
( 2015 /07/ 01 )
|