ARCHITECTURE OF ISLAM, ITS CHARM AND ELUCIDATION
イスラーム建築 その 魅力と特質

神谷武夫


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p.001 前扉


pp.002-3 本扉

pp.004-5 はじめに


pp.006-7 目次



本書の大きな特色は、著者の撮影による建築写真を豊富に載せている点である。 建築の本を読んでいて、写真が添えられていないがゆえに、その記述が 何のことを言っているのかわからないことほど イライラさせられることはない。 建築が造形芸術である限り、言葉を百万遍つらねても説明できないことを、1枚の写真がはるかによく伝えるというのは よくある話である。 本書では、すべての記述に実証的な写真を添えて、論旨を鮮明にするのを原則とした。 建築史の書物ではないながら、このようなコンパクトな一書において、イスラーム建築の全般を平易に解説しつつ、その特質を明確に記述した書物は、私の知るかぎり、海外にもない。  (「はじめに」より



Chapter 1. MASTERPIECES of ISLAMIC ARCHITECTURE
第1章 イスラーム建築の名作

神谷武夫

pp.008-9 第1章 「イスラーム建築の名作」 扉



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● 本書の構成
 まず第1章では、イスラーム建築の名作 21点を カラー写真と図面、解説によって、建築雑誌のように紹介する。 西はスペインから 東は中国にまで広がる広大な地域に、7世紀から 19世紀までの 1,200年にわたる膨大なイスラーム建築の中から、わずか 21点を選ぶというのも困難だったが、できるだけ地理的に偏らず、また さまざまな建築種別を一覧できるように選択をした。 これらを通覧することによって、イスラーム建築というのが おおよそどのような姿・形をしているものか、その共通性を 感覚的に把握できることだろう。
● この章では、すべての写真をカラーにし、少しでも大きく、また多く載せるために、右側の写真ページはノドまでいっぱいに使い、他の三方も 写真を裁ち落としとして、まったく余白をなくしてしまった。この2倍の大きさの本と同じ分量の写真を収容している勘定である。それだけ、各写真は徹底的に考え抜いて無駄なくトリミングし、配置している。また、左の解説ページの下に、各建物の平面図を載せて、理解を助けた。
この章に書いた 21の建築作品の内容は、『世界のイスラーム建築』のサイトの中の、「イスラーム建築の名作」の章で、すべて読むことができる。


pp.010-1 イスラーム建築地図


pp.012-3 01 メスキータ(スペイン / コルドバ)


pp.014-5 02 アルハンブラ宮殿(スぺイン / グラナダ)


pp.016-7 03 イブン・ユースフ学院(モロッコ / マラケシュ)


pp.018-9 04 大モスク(チュニジア / カイラワ-ン)


pp.020-1 05 イブン・トゥ-ル-ン・モスク(エジプト / カイロ)


pp.022-3 06 バルク-ク廟+修道場 複合体(エジプト / カイロ)


pp.024-5 07 スハイミ-邸(エジプト / カイロ)


pp.026-7 08 岩のド-ム(パレスチナ / エルサレム)


pp.028-9 09 ウマイヤのモスク(シリア / ダマスクス)


pp.030-1 10 キャラヴァンサライ(トルコ / スルタンハヌ)


pp.032-3 11 ウル・ジャーミイ+病院 複合体(トルコ / ディヴリ-イ)


pp.034-5 12 セリミエ(セリム1世のモスク)(トルコ / エディルネ)


pp.036-7 13 王のモスク(イマ-ム・モスク)(イラン / イスファハ-ン)


pp.038-9 14 ザーヤンデ川の橋(イラン / イスファハ-ン)


pp.040-1 15 サーマーン朝の廟(ウズベキスタン / ブハラ)


pp.042-3 16 レギスターン広場複合体(ウズベキスタン / サマルカンド)


pp.044-5 17 シャー・ルクネ・アーラーム廟(パキスタン / ムルタ-ン)


pp.046-7 18 新都市の宮廷地区(インド / ファテプル・シ-クリ-)


pp.048-9 19 金曜モスク(インド / デリ-)


pp.050-1 20 タージ・マハル廟(インド / アーグラ)


pp.052-3 21 化覚巷 清真大寺(中国 / 西安)


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