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ヴィオレ・ル・デュク『 建築講話 図版編 (ATLAS) 』(1863)。27.5cm x 36cm x 1.8cm 
大型の鋼版画(エッチング)36枚を製本している。縦使いのものも 横使いのものもある。
この扉ページも、活字による印刷ではなく、手彫りの鋼版画である。


ヴィオレ・ル・デュク『建築講話 図版編』(1863)。
図版 I 大英博物館のリュキア石棺。

ジェイムズ・ファーガスン『図説・建築ハンドブック 上巻』 (1855)。
p.209 大英博物館のリュキア石棺の木版画。
ヴィオレ・ル・デュクは、この図を参考にしながら 上の絵を描いたように思われる。


ヴィオレ・ル・デュク『建築講話 図版編』(1863)。
図版 V ローマの カラカラ浴場の平面図。
各図版の上には、 Entretiens sur l'Architecture ではなく、Cours d'Architecture と書いてある。
クール (cour) は 英語のコート (court) だが、ここでは 講義、講座の意。


ヴィオレ・ル・デュク『建築講話 図版編』(1863)。
図版 VI カラカラ浴場の フリギダリウム(冷水浴室)の現状。


ヴィオレ・ル・デュク『建築講話 図版編』(1863)。
図版 CII カラカラ浴場のフリギダリウム(冷水浴室)の想像復元図。



ヴィオレ・ル・デュク『建築講話 図版編』(1863)。
図版 X ファノのバシリカの木造屋根架構。


ヴィオレ・ル・デュク『建築講話 図版編 (ATLAS)』 (1863)。
図版 XIV パリのノートルダムの 西面ファサード


ヴィオレ・ル・デュク『建築講話 図版編』(1863)。
図版 XVI マドリードと呼ばれる、ブーローニュの城館の立面図。
最も黄ジミ(Foxing) が多いページ。見ごたえのある版画なので、
150年の間に 最も多くの人が さわって、手の脂がつき、微生物が繁殖したのだろう。


ヴィオレ・ル・デュク『建築講話 図版編』(1863)。