A TOWN HOUSE
in YOKOHAMA

TAKEO KAMIYA, Architect



     

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I designed わずか 16坪の細長い敷地に, 呉服屋さんの店舗付き house を 3階建で. 間口が 4.5m しかない building の中に, 豊かな family life と shop を同居させるために, Kyoto の伝統的な町家形式に知恵を借りて, modern 和風の表現とした. そのさまざまな工夫が評価されて, その年の "Architectural Concours in Kanagawa" の住宅部門で Grand Prix を受賞した.


A three-story reinforced concrete building / Location : Minami-Yoshida cho, Minami-ku, Yokohama / Design : Takeo Kamiya architect and associates, May - December 1981 / Structural design : SDG / Furniture : Suruga isho / Construction : Iwamoto-gumi, January - December 1982 / Site area : 42 square meters / Total floor area : 118 square meters / Selected at SD Review / Prize : Grand Prix at Architectural Concours in Kanagawa / Magazine : "Nikkei architecture" January 1984 / Photographs : Isao Inbe


< DESIGN NOTE >

横浜の下町に, 先代から呉服屋さんを営んでいる建設主が, 老朽化した木造 2階屋を, 建て替えることになった. 店の面目を一新し, スマートな居間を作り, 中学生の daughters にも個室を与えたいと考えた.

けれど, 敷地面積はわずか 16坪しかない. しかも間口が 4.5mに奥行きが 12mという, ウナギの寝床タイプの細長い敷地である. こんな所ではロクな家は建つまい, と思っていたらしい. 「美しく住みやすい家」への願いが, かなえられそうだと思いはじめたのは, 基本設計の図面と模型を目にした時からだったようである.

まず必要の床面積を得るためには, 3階建てにしなければならなかったが, ここはまた地盤も悪いのだった. 杭工事を避けるためには, 鉄骨+ALC造ということになるのだが, 将来の外壁目地の問題, plan の不自由度, 外観の見劣り等を考えると, これも避けたかった. この新居で今後の人生をまっとうしたいという, 建設主の意向も思えば, RCの堅固な城にするしかないと思われた.

支持層は 30 to 33mということだから, BH 杭を 4本打てば, それだけで 4 to 5 million yen がとんでしまう. この費用を半減させるために採用したのが, 摩擦杭だったのだが, 敷地の狭小さによる施工条件から, 5.4m の杭を 40本しか打てず, そのために structural engineer から, 建物自重の軽減を求められた.


A room for a child

ところで Kyoto の traditional 町家形式, とりわけ Nishijin 地区のそれは, こうした細長い宅地割で, 商住同居の優れた住環境を創り出している. 通り抜け土間や court, top light, 職住混合等といった町家形式の伝統を参照しつつ, 現代的な店舗付き住宅を作れないものかと思った.
使用人のいない現代生活では, ここの主婦も店番をしながら毎日の料理, 帯の仕立てや洋裁, それに英文タイプの仕事までこなす. そのために, 1階を one-room にして, shop から kitchen までを一体化して, 通り抜け土間の現代版とすること, 3階の奥まった物干し場の床に, glass blocks を嵌めて天窓とし, その下を吹き抜けにして, 2nd floor の中廊下も1st floor の dining space も, 明るく快適なものとすること, 小さいながらも吹き抜けを通して上階と, 視線や声を交わせるようにすること, 等の工夫に結実したわけである.
狭さを緩和するための, ベンチ付き dining space は現代の茶の間で, 多目的の作業台をかねた 3.5mの大 table は, この家のヘソであり, いつも家族や来客の溜まる場所である.


1st Floor Plan ________2nd Floor Plan _______3rd Floor Plan


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Long space of shop, dining and kitchen ___Dining room looked down from 2nd floor

学生時代に, Junzo Yoshimura 先生に house design を習ったことによって, その後の住宅観を決定されてしまったような気がする. 住宅とは, 住み手の便利さ快適さのために, 細心の工夫を積み重ねたものである, といった具合に. 安藤風の, ほとんど家具のない concrete ばかりの室内写真を見ると, まるでシトー派の修道院のような, 禁欲的なたたずまいに魅力を覚えるけれども, それが住宅であるとは思いにくい. 極端に言うなら, 住宅の住みやすさとは, 造り付け家具の多さに, 比例するのではあるまいか.
とりわけ今回のような, compact house における狭さをカバーするには, 隅々まで無駄にせぬ造り付け家具と, "細心の親切 design" で勝負する他ないように思われる. その結果, ずいぶんと変化に富んだ, 大小さまざまの棚や収納や物入れで満ちた家とはなった. 多分それが, 家狭くして物の多い, 日本の "town house" の方向だろうという気がする.

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Storage Wall of the 1st Floor___Through Section


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© Takeo Kamiya
E-mail to: kamiya@t.email.ne.jp