斜め向かいのビルから見た、フロム・ファースト・ビルの全景 (撮影:門馬金昭)
退屈な 真四角のビルには 絶対にしたくなかったので、多数の「部分」が
積み重なったような、複雑な形にデザインした。そのために 設計も、工事の監理も
2倍の労力を必要とし、非常に苦労した。赤茶色のレンガ調タイルで くるまれた外観は、
同じ頃に竣工した 丸の内の東京海上ビル(前川国男)とともに評判になり、
このあと10年の間に、多くのビルが 同様の仕上げ(いわゆる 煉瓦タイル)で建てられた。