戦中・戦後の通貨(1)



日本銀行 兌換銀券 壹圓(一円)券、2倍の大きさにスキャン
肖像は 武内宿祢(たけのうちのすくね)大臣

『 此の券と引きかへに 小銀貨壱円 相渡すべく 申し渡すなり
昭和 17年正月 26日 太政官布告 第18号 兌換銀行券 条例を尊奉して発行するものなり
兌換銀行券 条例 第12条 兌換銀行券の 偽造変造に係わる罪は 刑法偽造紙幣の
各本条に照らして 処断す 』(左右の黒丸、白丸内、同文)

この紙幣が最初に発行されたのは 大正5年 (1916) で、 昭和の戦後まで続くロングセラー紙幣だった。
この紙幣の年度は不記載、組番号 445、通し番号 043613
意匠自体は 明治 22年 (1889) まで遡り、 絵を描いたのは 東京美術学校の教官たちだった。
「兌換(だかん)」とは、紙幣を「本位貨幣」(日本は「銀本位制」なので、銀)に引き換えること。