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昭和、戦中・戦後 の 少額貨幣 |
大日本帝国政庁紙幣、10銭紙幣(上部1/4 欠損)
これだけ「大正 少額紙幣、大正9年 (1920) 発行
前回の「犬の思い出」を書いている間、昔のことを あれこれ思い出していた時、父が生前に、名刺用の青いプラスチックの箱をくれたのを思い出しました。その中には 昭和の 戦中・戦後 の 紙幣と硬貨が、わずかな量ですが、たたんで入っていました。特に コレクションをしたというわけではなく、折々に 余った小銭を、なぜか 取っておく気になったらしく、今から見れば珍しい アンティークの「近代日本の お金」です。そんなものを、私なら 多少興味をもってくれるだろう と思って、くれたのでしょう。 机の中を さがしたら 出てきましたので、あまりに少なすぎる分量ですが、物珍しく思う方もいるでしょうから、今回は それらをスキャンして、 ここに 載せておくことに しました。
日本銀行 兌換銀券、壱円紙幣、原寸でスキャン、87×148mm
壱円紙幣の裏面、左の円は1円硬貨の写真、
日本銀行券、壱円紙幣、原寸でスキャン、71×121mm
壱円紙幣の裏面、絵は どこの神社か不明
大日本帝国政府紙幣、50銭紙幣、原寸でスキャン、63×102mm
日本政府紙幣、50銭紙幣、原寸でスキャン、62×108mm
日本銀行券、10銭紙幣、原寸でスキャン、51×103mm
日本銀行券、10銭紙幣、原寸でスキャン、51×102mm
10銭紙幣の裏面
戦中の 昭和 19年 (1944) 発行、組番号2、通し番号 なし 絵は、楠木正成の銅像(戦中の「日本精神」発揚のデザイン) 戦後の 5銭札は「梅の花」の図案になるが、父は残していない
このお札が 200枚で 10円です。
「1銭紙幣」は、発行されませんでした( コイン が あります)。
硬貨は わずかしかなく、スキャンも むずかしいので、
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戦後の昭和 23年 (1948) 発行(最初は 昭和 22年) 絵は「桜花」
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戦中の 昭和 17年 (1942) 発行(最初は 昭和 15年) 絵は「菊花」と「桜花」
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戦後の 昭和 21年発行(1946、私の生まれた年) 絵は「稲穂」と「桜花」 (最初は 昭和 20年発行) 戦後の 昭和 20年 (1945) から、額面を 洋数字で大きく入れるようになった。
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戦中の 昭和 17年 (1942) 発行(最初は 昭和 15年) 絵は「菊花」と「鳩」
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戦中の 昭和 15年 (1940) 発行(最初は 昭和 13年) 絵は「桐」と「カラス」
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戦中の 昭和 16年 (1941) 発行(最初) 絵は「富士山」と「一」
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さらに この下に、明治時代には「半銭 銅貨」と「1厘 銅貨」、
大正時代には「5厘 青銅貨」があったようですが、父は残していません。
当然、もう 使われていなかったのでしょう。
1銭(せん)=10厘(りん) です
通貨単位の「銭」も「厘」も、昭和 28年 (1953) に 廃止されました。
このページを読む方は、現在の通貨を 全て1枚ずつ、きれいなのを保存しておいて、
将来、お孫さんか ひ孫さんに「形見」として 残すと 良いかもしれません。
その孫子(まごこ)の時代には、現金の貨幣など 無くなってしまうでしょうから。