Bibliography on Indian Architecture
E HINDUISM & its ARCH.

Takeo Kamiya

Ram Raz
"Essay on the Architecture of the Hindus"

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インド教 : ルイ・ルヌー、渡辺照宏・美田稔訳, 改定新版 1991, 白水社・文庫クセジュ, 140pp. 980yen.
・ A-43 のヒンドゥ教の部分を一般向きに書き直したもの。 簡潔な叙述によって ヒンドゥ教全般の入門書となる。

ヒンドゥー教 : クシティ・モーハン・セーン、中川正生訳, 1999, 講談社・現代新書, 660yen.
・ 1961年刊のペリカン・ブックス "HINDUISM" が翻訳されて新書の一冊となった。

ヒンドゥー教 (インドの聖と俗) : 森本達雄, 2003, 中央公論社・中公新書, 17cm-400pp. 980yen.
・ 文献学的であるよりは 現実のヒンドゥ教と民衆の関わりから論を進める 広範なヒンドゥ文化論。

ヒンドゥー教 [シリーズ世界の宗教] : M.B. ワンダ、山口泰司訳, 1994, 青土社, B6-230pp. 2,200yen.
・ ヒンドゥ教の簡略な一般向け概説書。

ヒンドゥー教 (その現象と思想) [東洋人の行動と思想 4.] : 菅沼晃, 1976, 評論社, B6-270pp. 1,500yen.
・ わが国における最初の ヒンドゥ教の概説書。

ヒンドゥー教 : ニロッド・C. チョウドリー、森本達雄訳, 1996, みすず書房, A5 460pp. 8,000yen.
・ 単なる教義や文献の解説ではなく、西洋的な知性のインド人作家による ヒンドゥ教の本質論と批判の書。

ヒンドゥー教の事典 : 橋本泰元・宮元久義・山下博司,2005,東京堂出版,22.5cm-430pp. 5,000yen.
・ 3人の学者によるヒンドゥ教の教義と歴史と文化の概説書。

印度教 : 井原徹山, 1943, 3rd ed. 1981, 大東出版社, A5-590pp. 7,800yen.
・ 初版が太平洋戦争のさなかに出版された書で、ヒンドゥ教全般を叙述している。

ヒンドゥー教* (ヴィシュヌとシヴァの宗教) : ラーマクリシュナ G. バンダルカル、島岩・池田健太郎訳, 1984, せりか書房, A5-530pp. 5,000yen.
・ 原著は約 100年前のもので、ヴィシュヌ教とシヴァ教、さらにその諸派についての解説を主とする。

ヒンドゥー教史* [世界宗教史叢書 6.] : 中村元, 1979, 山川出版社, B6-360pp. 2,150yen.
・ 古代から現代にいたるヒンドゥ教を 思想に重点を置きながら歴史的に記述した、読みやすく 理解しやすい本。

ヒンドゥー・ナショナリズム (印パ緊張の背景) : 中島岳志, 2002, 中公新書ラクレ, 17cm-270pp. 780yen.
・ アヨーディヤー問題を中心に、現代の急進的ヒンドゥ教勢力を現地ルポする。

カーストの民 (ヒンドゥーの習俗と儀礼) : J.A. デュボア, H.K. ビーチャム、重松伸司訳, 1988, 平凡社・東洋文庫, A6-330pp. 2,400yen.
・ 原著は今から 200年近くも前のもので、南インドのヒンドゥ社会についての初期の報告書であり、全 3部のうち第 1部のみを翻訳する。

インド的思考 : 前田専学, 1991, 春秋社, B6-210pp. 2,000yen.
・ バラモン教を含むヒンドゥ教の正統派思想についての入門書。

バラモンの精神界 (インド六派哲学の教典) : 湯田豊訳・解説, 1992, すずき出版, A5-400pp. 3,700yen.
・ サンスクリット原典からの翻訳と解説。

インド思想 I - III [岩波講座・ 東洋思想 5- 7.] : 1988 9, 岩波書店, A5-310 - 340pp. each 2,800yen, 3,000yen.
・ 22人の学者が主にヒンドゥの宗教・哲学・思想について それぞれテーマごとに論じる。

インド神話伝説辞典* : 菅沼晃編, 1985, 東京堂出版, B6-450pp. 4,000yen.
・ インドと銘うっているが、実際はヒンドゥ教関係の用語のみを扱う。 充実した内容であるが 建築用語はまったくない。

A DICTIONARY OF HINDUISM, Its Mythology, Folklore and Development*, 1500 B.C.- A.D. 1500 : Margaret and James Stutley, 1977, Allied Publishers, Bombay, B5-370pp. antique 7,500yen.
ヒンドゥ教に関する 2,500項目の浩瀚な用語辞典。 建築用語は少ないが、その背景を知るうえで有用。

ヒンドゥーの神々 : 立川武蔵・石黒淳一・菱田邦男・島岩著, A5-350pp, 3,600yen.
女神たちのインド : 立川武蔵, せりか書房, A5-320pp. 3,500yen.

リグ・ヴェーダ讃歌 : 辻直四郎訳, 1970, 岩波文庫, 400pp. 670yen.
・ インド最古の宗教文献であり ヒンドゥ教の前身である バラモン教の根本聖典の訳。

アタルヴァ・ヴェーダ讃歌 : 辻直四郎訳, 1979, 岩波文庫, 280pp. 600yen.
・ 四大ヴェーダの第 2番目の書。

インド文明の曙 (ヴェーダとウパニシャッド) : 辻直四郎, 1967, 岩波新書, 210pp.
・ ヴェーダ文献の内容と その背景の概説。

インド哲学へのいざない (ヴェーダとウパニシャッド) : 前田専學, 2000, NHKライブラリー 126. 日本放送出版協会, 350pp. 1,020yen.
・ 98~99年のラジオ放送のテキストをもとにした、聖典から辿るインド思想の源泉。

ウパニシャッド : 辻直四郎, 1990, 講談社学術文庫, 240pp. 700yen.
・ もとは戦争中の 1939年にラジオで放送した講演をもとに 1942年にラジオ新書の 1冊として刊行したもの。

マヌの法典 : 田辺繁子訳, 1953, 岩波文庫, 380pp. 700yen.
・ 人類の始祖マヌによって伝えられたとされる インド最古の法典。 ヒンドゥ教の基礎となる 天地創造から生活道徳に至るまでの体系が記述されている。

マヌ法典 (ヒンドゥー教世界の原型) : 渡瀬信之, 1990, 中公新書, 240pp. 600yen.
・ マヌ法典における 古代インドの人々の生活準則を平明に描く。

実利論 (古代インドの帝王学) : カウティリヤ、上村勝彦訳, 1984, 岩波文庫, 2vols, 460pp, 450pp. each 800yen.
・ インドのマキアヴェリと呼ばれるカウティリヤが 紀元前後に著わしたとされる政経の書。 第 2巻の第 3, 4章に城砦および城砦都市の建設についての記述がある。

ラーマーヤナ : ヴァールミーキ、岩本裕訳, 1980, 1985, 平凡社・東洋文庫, B6-350pp, 360pp. 2,200yen, 2,000yen.
・ ラーマとシータの物語。 ヒンドゥ教の寺院建築の壁面を埋めつくす彫刻は その多くがインドの二大叙事詩 「ラーマーヤナ」 と 「マハーバーラタ」 に題材をとっている。 全 7巻の内 2巻までが既刊。

ラーマーヤナの宇宙 (伝承と民族造形) : 金子量重・坂田貞二・鈴木正崇編著, 1998, 春秋社, B6-260pp. 2,800yen.
・ 「ラーマーヤナ」 が 南インドおよびアジア各地に伝播するにつれて変容していった姿を 9人の学者が考察する。

マハーバーラタ : 山際素男編訳, 1991- 1998, 三一書房, 9vols, each A5-280- 380pp. 4,500- 5,600yen.
・ 古代インドの二大叙事詩の一つで バラタ族の大戦争の物語。 ヒンドゥ教の百科全書的な説話群が その枝葉を成している。 第 9巻に総索引をつける。

完訳 カーマスートラ* : ヴァーツヤーヤナ、岩本裕訳著, 1998, 平凡社・東洋文庫, 370pp. 2,800yen.
・ 古代インドの性愛の経典に詳細な訳注と解説をつけた学問的な訳書。 カジュラーホやコナーラクの寺院の壁面彫刻の理解を助ける。

KAMA SUTRA : Vatsuyayana, translated by Sir Richard Burton, 1990, Hamlyn, London, A4-160pp. 2,500yen.
インドの性典 「カーマ・スートラ」 に 多数の春画のミニアチュールをカラーで添えて 画集のような体裁としている。

ウパデーシャ・サーハスリー : シャンカラ、前田専学訳, 1988, 岩波文庫, 300pp. 520yen.
・ ヒンドゥ教における最大の哲学者の説教集。


HINDU ART & ARCHITECTURE

ヒンドゥ教の建築 (ヒンドゥ寺院の意味と形態) : ジョージ・ミッチェル、神谷武夫訳, 1993, 鹿島出版会, A5-270pp. 5,000yen. (sample page)
・ 現在もっとも活躍するインド建築史家による ヒンドゥの寺院建築論。 第 1部でその文化的背景と意味を探り、第 2部で寺院建築の原理と歴史を語る。 訳者によるカラー写真 16ページを加える。

HINDU ART AND ARCHITECTURE [World of Art Series] : George Michell, 2000, Thames & Hudson, London, A5-220pp. Paper Back, import 1,700yen.
新しい 「世界の美術」 シリーズの1冊を J. ミシェルが執筆。 図版 186点 (約半分がカラー) を配してヒンドゥ教の美術と建築の入門書とする。

THE HINDU TEMPLE : Stella Kramrisch, 1946, 6th ed. 1996, Motilal Banarsidass, Delhi, 2vols. A4-300pp.+ 320pp. import 1set 6,300yen.
女流美術史家のステラ・クラムリッシュによる ヒンドゥ寺院の意味と形態に関する総合的な研究書。 古典的名著として版を重ねている。

ESSAY ON THE ARCHITECTURE OF THE HINDUS : B. Ram Raz, 1834, Royal Asiatic Society of Great Britain and Ireland, London, A4-160pp. antique 7,200yen. (sample page)
「マーナサーラ」 を始めとするシルパ・シャーストラに基づいて、ヒンドゥ寺院の構成を解説した 今から 160年も前の本。 著者のラーム・ラーズは 1790年頃に生まれたインド人で 約 50枚の図面を作図して掲載しているが、その死後に出版された。

インド世界の空間構造 (ヒンドゥー寺院のシンボリズム) : 小倉泰, 1999, 春秋社, A5-300pp. 8,400yen.
・ ヴァースト・シャーストラなどのサンスクリット文献に基いて ヒンドゥ寺院の宇宙論的な意味と構成を論じる。 交通事故によって若すぎる死を迎えた著者の遺作となった。

HINDU INDIA, from Khajuraho to the Temple City of Madurai [Taschen's World Architecture] : Henri Stierlin, 1998, Benedikt Taschen, Köln, A4-240pp. import 3,800yen.
タッシェンの 「世界の建築」 シリーズのヒンドゥ建築編。 明快な本文に約 300枚の写真と図面をオールカラーでいれる。

STUDIES IN INDIAN TEMPLE ARCHITECTURE : Pramod Chandra (ed.), 1975, American Institute of Indian Studies, A4-460pp.
1967年にバナーラスで開催された インドの寺院建築に関するセミナーに提出された論文 13編に モノクロ写真 134ページをつける。 執筆者は S.クラムリッシュ、U.P.シャー、M.A.ダキー、H.G.フランツなど。

INDIAN TEMPLE STYLES, The Personality of Hindu Architecture : K.V. Soundara Rajan, 1972, Munshiram Manoharlal, New Delhi, B5-230pp. import 6,400yen.
ヒンドゥ寺院のさまざまな様式の分析的研究。 データ・カタログとして 97寺院をとりあげ 共通 8項目による記述を試みている。

L'ARCHITECTURE HINDOUE EN EXTRÊME-ORIENT : Général L.de Beylié, 1907, Ernest Leroux Éditeur, Paris, A4-420pp. antique 4,500yen.
インドに発したヒンドゥ教建築の、東南アジア各国における展開を研究した初期の書物。 仏文、図版多数。

L'Aarchitecture Hindoue en Extreme Orient

THE TEMPLES AND SCULPTURE OF SOUTHEAST ASIA : Louis Frédéric, 1965, Thames and Hudson, London, 31.5cm-440pp. antique 6,000yen.
東南アジア諸国の仏教とヒンドゥ教の建築と彫刻を概観する大部の書。 454枚の写真はすべてモノクロだが美麗で、各論に続く図版の解説をたどりながら歴史の流れを追う。

東南アジアのヒンドゥー・仏教建築 : 千原大五郎, 1982, 鹿島出版会, 22cm-330pp. 5,000yen.
・ イスラム以前の東南アジア建築史の決定版。 この改訂増補の英語版が1996年にライデンの E.J. Brill 社から出版された。

INTRODUCTION TO BALINESE ARCHITECTURE : Julian Davison, 2003, Periplus, Hong Kong, 24x23cm-80pp. 2,300yen.
インドネシアのバリ島におけるヒンドゥ建築をヴィジュアルに紹介する優れた本。 カラーの絵も写真もよく、項目ごとの解説も明快。 C-03の姉妹編。

TRADITIONAL HINDU TEMPLES IN SOUTH AFRICA : P. Mikula, B. Kearney and R. Harber, 1982, Hindu Temples Publications, Durban, A4-110pp. antique 5,100yen.
南ア共和国に移住したインド人が 20世紀に建てた ヒンドゥ寺院の調査記録。 約 80の寺院を写真と図面で紹介した労作。

HINDU TEMPLES IN NORTH AMERICA, A Celebration of Life : Mahalingum Kolapen, 2002, Hindu University of America, Council of Hindu Temples of North America, Titan Graphics and Publications, 34cm-320pp. 8,300yen.
20世紀の北米大陸における 30あまりのヒンドゥ寺院(仏教、ジャイナ、シクを含む)を選び、カラー写真とともに紹介する。 ヒンドゥ寺院と神像の原理を西洋人向けにわかりやすく解説うした章をつける。

RITUAL ART OF INDIA : Ajit Mookerjee, 1985, Thames and Hudson, London, 27 x 25cm-180pp. 2,600yen. import 8,000yen.
主としてヒンドゥ教の宗教儀礼に伴う美術を論じて、豊富なカラー写真を添えた豪華本。

SOUTH-INDIAN IMAGES OF GODS AND GODDESSES : H. Krishna Sastri, 1916, Madras, reprint 1986, Asian Educational Services, New Delhi, A5-310pp. antique 1,050yen.
南インドにおけるヒンドゥ教の神々の図像学。 図版 160点。

インド、チョーラ朝の美術 [世界美術双書 12.] : 袋井由布子, 2007, 東信堂, paperback 21cm-160pp. 2,300yen.
・ タミルナードゥ州における チョーラ朝時代の寺院と寺院彫刻の発展と衰亡をたどる。 美術書にしては、ほとんどモノクロの写真の質が低い。

THE ILLUSTRATED RAMAYANA : Kirtanananda Swami Bhaktipada, 1989, Palace Publishing, New Vrindaban (West Virginia) A4-390pp. 5,000yen.
英語による 「ラーマーヤナ」 の圧縮版に 100枚をこえる細密画をカラーで添えた美術書。 これらはムガル皇帝のアクバルが宮廷の画家たちに描かせたもので、現在はワシントンのフリーア美術館に収蔵されている。

THE LEGEND OF RAMA : Vidya Dehejia (ed.), 1994, Marg Publications, Bombay, 33cm-150pp. 3,000yen.
ラーマ伝説に関する美術作品をさまざまな角度から論じ 多数の図版を添える。

THE DEVELOPMENT OF HINDU ICONOGRAPHY : Jitendra Nath Banerjea, 1941, University of Calcutta, B5-500pp. antique 1,700yen.
ヒンドゥ教の図像学を研究した、バネルジーの大部な学位論文。


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© Takeo Kamiya