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『 カルパ・スートラ 』 の彩飾古写本、1500年頃
西インド流派 (グジャラート、ラージャスターン) Size= 12cm x 30cm
白い部分は、緑色の顔料によって紙が腐食されて開いた穴。 細密画は 「髪を毟り取るマハーヴィーラと、それを両手で受ける シャクラ神(インドラ神)」 を描いている。
城を出たマハーヴィーラは、大きな無憂樹(アショーカ樹)の所に来ると その下で輿を止めて降り、衣服や飾りをすべて脱ぎ捨て、毛髪を毟り取って、ただ一人、家なき修行の道にはいる。 人や動物や神々による あらゆる妨害や迫害にも屈せず、苦行と瞑想を続ける。 (KS-116)