『 カルパ・スートラ 』 の彩飾古写本、1500年頃  (6A の細密画部分の拡大)
西インド流派 (グジャラート、ラージャスターン) Size= 9.5 x 7cm
フラッシュ光をあてて、金を光らせて撮影。 今では 金が ずいぶんと劣化しているが、描かれた当時は、相当にきらびやかだったことだろう。
細密画は 「カマタの五火の受難」と、「蛇を救うパールシュヴァナータ」 を描いている。
上は、薪が燃える火炎が 4ヵ所と 顔のすぐ左の太陽との 5つの業火に囲まれているカマタ。 カマタは王冠をかぶり、衣を翻している。 異教徒のカマタは、ジャイナ教徒と異なった服装をしている。 下の図では パールシュヴァが馬に乗っているが、別の細密画には 象に乗っているのもある。 太陽が照り付け、従者は 斧で薪を割って 蛇を救い出している。