アルメニア、ゲタシェンのアラケロツ修道院(ヴァンク)、13世紀
ガヴィットの 石造 ラテルネンデッケ天井。 木造の「ハザラシェン」(hazarashen)天井を
石造に置き代えた構造であるが、このシステムが、多くのアルメニア建築研究者が主張した、
アルメニアの石造ドームの起源であるとは 考えられない。 持ち出し構造 (corbeling) が
真のドームを生んだりしないことは、インド建築の歴史を見れば よくわかる。


その発展形、ジョージア(グルジア)の木造民家のハザラシェン天井。
これが 真のドームになることは、絶対にない。
(トビリシの野外民俗博物館、アハルツィヘからの移築民家内部)
こうした天井の民家をグルハトゥン (glkhatun) といった。